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アガリクスは免疫細胞を活性化する

アレルギー症状の緩和と糖尿病予防効果

『がんの補完代替医療ガイドブック』によると、日本のがん患者の利用頻度が高い健康食品の一つにアガリクスが挙げられています。アガリクスの抗がん効果のメカニズムは、免疫細胞を活性化させる作用によることが分かっています。多くが、培養細胞や実験動物による基礎的研究の報告です。アガリクスの安全性や有効性を評価する基となるデータを集めるための重要な試験ではありますが、そのまま人に当てはめられるものではなく、あくまでも人を対象とした臨床試験で検証される必要があります。今後の研究成果に期待したいところです。

(※厚生労働省がん研究助成金(課題番号:17-14)「がんの代替療法の科学的検証と臨床応用に関する研究」班、および独立行政法人国立がん研究センターがん研究開発費(課題番号:21分指-8-④)「がんの代替医療の科学的検証に関する研究」班編集・制作、第3版、2012年2月作成)



人での臨床試験は?

『がんの補完代替医療ガイドブック』に掲載されているヒト臨床試験に関する論文を3つ紹介します。

一つ目は、2004年に発表された論文で、抗がん剤の治療を受けている子宮がん、卵巣がんの患者100人を、アガリクスとプラセボ(偽薬)を摂取する2群に無作為に分け、アガリクスによる免疫機能やQOLへの影響を比較検討したものです。その結果、アガリクス摂取群において免疫細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性化や、食欲不振、脱毛、全身脱力感などの副作用を軽減するなどの有効性が認められています。

二つ目は、アガリクスが原因と思われる健康被害や副作用に関する論文で、深刻な肝機能障害が3例報告されています。ただし、同ガイドブックによれば、アガリクスに限らず、さまざまな健康食品における健康被害が近年数多く報告されており、現在、厚生労働省では健康食品全般の安全性のガイドライン作成に取り組み始めているということです。

三つ目は、既にアガリクスを利用している患者に対するアンケート調査に関する論文です。それによると、800名弱の回答者からは、アガリクスを利用して特定の症状が軽減するというよりも、精神的および身体的な健康感について有益性を感じている人が多いという結果でした。

今後、アガリクスを含む補完代替医療による健康被害や副作用、有効性や有益性に関して、人を対象とした臨床試験によるエビデンス(科学的根拠)が蓄積され、その有効性が検証されることが期待されます。

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