HOME第8講 アガリクスはいろいろ活用できる › アレルギー症状の緩和と糖尿病予防効果

アレルギー症状の緩和と糖尿病予防効果

花粉症などのアレルギー症状が和らぐ効果を持つ可能性を示す

東北大学大学院薬学研究科 生活習慣病治療薬学分野 平澤典保教授との共同研究の結果、アガリクスが花粉症などのアレルギー症状を改善させる可能性を示す研究結果を得ました。


マスト細胞の働きとアガリクスとマイタケの作用 図1:マスト細胞の働きとアガリクスの作用

【アレルギー症状はなぜ起こる?】
アレルギーは免疫反応が特定の抗原(アレルギーを引き起こす物質)に対して起こることを言います。花粉症はその症状の1つです。花粉などの抗原が粘膜から侵入すると、マスト細胞がヒスタミンを分泌してアレルギー反応を引き起こします。また同時に「IL-4」、「IL-13」などの炎症性サイトカインを分泌して、周囲の免疫細胞を活性化させて炎症を促進させます。



実験結果 図2:抗原刺激後のヒスタミン分泌量

【実験方法】
1)アガリクスのエタノール抽出をさらに酢酸エチルで抽出した脂溶性成分を実験に使い、ラット由来のマスト細胞株(RBL-2H3)にきのこ抽出物を加えて20分培養後、抗原刺激を行うものです。抗原としてDNP-HSA(ジニトロフェノール - ヒト血清アルブミン)を使用。
2)抗原刺激を行った40分後に、培養液中のヒスタミン濃度と、4時間後に炎症性サイトカインである「IL-4」、「IL-13」の遺伝子発現量を測定しました。


【実験結果】
アガリクスの抽出物を与えたマスト細胞は、抗原刺激後のヒスタミン分泌量が有意に抑制されることが示されたほか(図2)、炎症性サイトカインの「IL-4」と「IL-13」の遺伝子発現量も有意に抑制されることが示されました。


以上の結果から、アガリクスは花粉症などのアレルギーを改善する効果が期待できると考えられます
※研究の詳細は日本薬学会第133年会にて発表されました


【今後の動き】
研究グループでは、今回の結果はラット由来の培養マスト細胞で得られた結果であり、実際に食べて効果があることを実証するためには、動物への投与試験、人での治験が必要だとしていますが、花粉症をはじめとするアレルギー症状を改善することができる可能性が示されたものであるとコメントしています。




日本人に多い2型糖尿病予防に効果

ホクトと東京工業大学が共同で研究した結果、複数のきのこにインスリン分泌を促進する作用があることが分かり、その中でもアガリクスが高い数値を示しました。

図1:すい臓での血糖値調整のメカニズム 図1:すい臓での血糖値調整のメカニズム

【2型糖尿病とは?】
日本人に多いといわれる「2型糖尿病」は血糖値を下げる働きをするインスリン※ の分泌量が低下したり、細胞がインスリンを感じにくくなることで、ブドウ糖をうまく取り入れられなくなることによって引き起こされます。治療法としては「運動療法」「食事療法」「インスリン注射や経口インスリンなどの継続的な治療・投与」で症状を進まないようにするのが一般的で、直接的に効果を示し完治させる薬は今のところありません。

※インスリンは治療にも使われるホルモンの一種で、通常は血糖値が上がってくるとすい臓内のβ細胞から分泌されます。


図2:インスリン分泌活性測定 図2:インスリン分泌活性測定

【実験方法】
マウスのすい臓の細胞に下記の2種類の成分を加えた場合のインスリン分泌量を比較しました(図2)。
[パターン1]
ホクトのきのこ抽出成分を加えた場合
[パターン2]
アルギニン※ を加えた場合

※インスリン分泌を促進するアミノ酸の一種


【実験結果】
きのこの抽出成分には、強力なインスリン分泌活性作用があることが分かりました。中でも、アガリクスは他のきのこと比べても、高い効果を示しています(図3)。また、生アガリクスから作ったアガリクスエキスも生のアガリクスと同程度の効果を示しました。



図2:インスリン分泌活性測定
図3:インスリン分泌活性測定

以上の結果から、アガリクスは花粉症などのアレルギーを改善する効果が期待できると考えられます
※試験の詳細は、日本きのこ学会第14回大会にて発表されました


阿賀陸輔博士のアガリクス講座

博士に質問:FAQ

引用文献一覧

アガリクスNews

長野県産アガリクス100%エキス

教えて!認知症


このページのトップへ
株式会社小野経営サポート 〒103-0027 東京都中央区日本橋3-2-14 日本橋KNビル4F (C) 2011 阿賀陸輔博士のアガリクス講座. All Rights Reserved.