HOME › 第5講 アガリクスによる実際のがん治療
日本人の死亡原因は、1981年以来ずっと、がんが第1位を占めていることをご存知ですか?そのがんの治療方法には、大きく分けると、①外科療法、②放射線療法、③化学療法の三つあります。
外科療法は、主に手術によりがんを取り除く方法です。一部でも残っていると、再発の可能性があります。
放射線療法は、患部に放射線を当ててがん細胞を死に至らしめる方法です。これは、局所的ながんには効果的ですが、全身に広がったがんの治療には向いていません。また、がん細胞だけでなく正常な細胞まで傷つけてしまうという副作用があります。
化学療法は、抗がん剤を投与して、その毒性によってがん細胞を攻撃します。その作用は非常に強く、発育中の正常な細胞も傷つけてしまうため、髪の毛が抜けたり、貧血、白血球を減少させるなどの強い副作用を伴うことが考えらます。
上記のほか、最近では「生体応答調節物質(BRM, Biological Response Modifier)」を使った免疫療法が注目を集めています。これは、生体が持つ免疫機能を上げることでがん細胞を死滅させるという治療法です。アガリクスのような免疫力を高める食品も、BRMとしての利用が期待されています。
「補完代替医療」とは、現在私たちが受けている現代西洋医学を補う(補完)医療と、西洋医学にとって代わる(代替)医療をまとめて言ったものです。免疫療法などの高度先進医療も、通常医療の範囲でないことから、補完代替医療として扱われる場合があります。補完代替医療には気功や指圧なども含まれ、その範囲は非常に広いのですが、健康食品(サプリメント)を利用する人がそのほとんどを占めています。
抗がん剤を用いる化学療法は、副作用により患者のQOL(生活の質)が著しく低下することから、三大療法とくらべて代替医療の方が相対的に効果があると主張する機関もあるほどです(アメリカ議会技術評価局)。
中国には「医食同源」ということわざがあります。国立がんセンターの「がん予防の12か条」の第1条にも、「がんの予防は食事から」と記されています。健康食品の中でも、アガリクスなどきのこ類による代替医療の研究はさかんに行われていて、その効果は大いに期待されています。
『がんの補完代替医療ガイドブック』は、厚生労働省がん研究助成金による事業として、2006年4月に第1版、2010年4月に第2版、2012年2月には第3版が発行されました。
このガイドブックの目的は、「これは、医療機関で『がん』の治療を受けながら民間療法をはじめとする補完代替医療とどのように向き合い、利用したらよいのかを考えるためのガイドブックです。決して個人の責任で実施するさまざまな療法を制限するものではなく、また特定の療法を勧めるものでもありません」としています。
また、ガイドブックでは、アガリクスを含む健康食品やプロバイオティクス(発酵食品に含まれる乳酸菌など)、アロマセラピー、漢方薬、鍼灸、エクササイズなど様々な補完代替医療の最新情報が盛り込まれています。
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